Vol.02 インディゴ編

TOPICS
ハーブの秘密の部屋 インディゴ編
ヘナと聞くと、多くの方が「白髪染め」を思い浮かべるかもしれません。
けれど、ヘナが一種類の植物であるように、ヘナの色づくりを支えるハーブもまた、ひとつひとつに個性があります。
その中でも欠かせない存在が、今回ご紹介する「インディゴ」です。
深く美しい藍色を生み出すインディゴは、古くから染色ハーブとして人々の暮らしに寄り添い、現在ではヘナの白髪を染める際に「色調整」としても大切な役割を担っています。
この「ハーブの秘密の部屋」では、染め方やテクニックのお話から少し離れて、ハーブそのものの魅力に目を向けてみたいと思います。
なぜインディゴは何千年もの間、人々に愛されてきたのでしょうか。
そして、なぜヘナとインディゴが重なりあうことで、自然で美しいブラウンが生まれるのでしょうか。
今回は、ヘナを支える名脇役ともいえる「インディゴ」の世界を、一緒に覗いてみましょう。
Section
01
ヘナの白髪染めを支える「インディゴ」というハーブ
インディゴ(化粧品名称:ナンバンアイ葉)は、はじめから「白髪染め」として使われていたハーブではありません。
何千年も前から人々は、インディゴが持つ美しい藍色に魅了され、布や衣類、工芸品などの染料として暮らしの中で活用してきました。
また、藍色の色素をもつ植物は世界中を探しても多くありません。
そのため、インディゴは貴重な天然染料として人々に大切に受け継がれ、長い歴史の中で生活や文化を彩ってきました。
やがて1998年、当時サロン用ヘナを中心にお届けしていた私たちは、インディゴの色素が白髪にも活用できることに気づきます。
現在では一般的になった「二度染め」や「ブラウン系ヘナ」の技術も、試行錯誤を重ねる中から少しずつ形になっていったものでした。
それが、インディゴがヘナでの白髪染めに欠かせない存在となった理由です。
こうして、ヘナが持つオレンジ色とインディゴが持つ藍色、異なるハーブの個性が重なり合うことで、白髪をやさしく彩る自然なブラウンが生まれます。
インディゴは、何千年もの歴史の中で人々に親しまれながら、その役割を少しずつ広げてきたハーブなのです。
Section
02
インディゴが届ける、深く静かな藍色

インディゴの魅力は、ブラウンを生み出すことだけではありません。
どこか心を落ち着かせるような深い藍色は、古くから世界中の人々に愛されてきました。
派手ではないけれど、静かな存在感がある。そんな色合いは、自然が生み出した彩りだからこそ感じられる美しさなのかもしれません。
実は、私たちが普段身につけているデニムや藍染めにもインディゴは使われています。
あの深い青色は、長い年月をかけて人々を魅了してきたインディゴならではの色彩です。
また、インディゴは抗菌性を持つハーブとしても知られており、その特徴とともに人々の暮らしに寄り添いながら受け継がれてきました。
ヘナと出会うことで新たな表情を見せるインディゴですが、その藍色そのものにも、多くの人を惹きつけてきた魅力が息づいています。
Section
03
ヘナとインディゴが織りなす自然なブラウン

ヘナを初めて知った方の中には、「ヘナだけでブラウンになる」と思われる方も少なくありません。
しかし実は、ヘナ100%で染めた場合、白髪部分はオレンジ色に染まります。
そこで大切な役割を果たすのがインディゴです。
ヘナが持つ温かみのあるオレンジ色とインディゴが持つ深い藍色。
それぞれ異なる個性を持つハーブが重なり合うことで、落ち着きのある自然なブラウンが生まれます。
まるで絵の具を混ぜ合わせるように、ハーブ同士の色が調和しながら一人ひとりに合わせた彩りに染めていきます。
私たちが普段目にするブラウン系のヘナも、こうしたハーブの力によって生まれています。
ヘナだけでもない、インディゴだけでもない。
それぞれの個性があるからこそ生まれる色合いは、自然の知恵が織りなす美しさなのかもしれません。
Conclusion
ハーブを知ると、ヘナがもっと楽しくなる
ヘナやインディゴをはじめ、自然の中で育まれるハーブには、それぞれに異なる個性があります。
私たちが普段目にしている色や仕上がりの奥にもハーブたちが長い年月をかけて育んできた特徴や歴史が息づいています。
ヘナのオレンジ色、インディゴの藍色。そのどちらも、ハーブが本来持っている自然の彩りです。
私たちはその力を少しだけ借りながら、白髪を染めたり、自分らしい髪色を楽しんだりしています。
ハーブのことを知れば知るほど、いつものヘナ時間が少し特別なものに感じられるかもしれません。
ただ染めるだけではなく、植物と向き合う時間を楽しむこと。それもまた、ヘナの魅力のひとつです。
長い歴史の中で受け継がれてきたインディゴもヘナを支える大切な存在です。
これからヘナをするときは、ぜひその美しい藍色や植物の物語にも思いを馳せてみてください。
きっと、いつものヘナライフがより豊かな時間になるはずです。
今週も素敵なヘナライフをお過ごしくださいませ。
この記事に関してのよくある質問
インディゴとはどのような植物ですか?
インディゴ(化粧品名称:ナンバンアイ葉)は、深い藍色の色素を持つ植物です。古くから布や衣類の染色に用いられ、現在ではヘナと組み合わせて自然なブラウン系の色合いをつくる時や単色染めにも活用されています。
ヘナだけではブラウンに染まらないのですか?
ヘナ100%の場合、白髪部分はオレンジ色に染まります。落ち着いたブラウン系の色合いをつくるためには、インディゴの藍色の色素が必要になります。ヘナのオレンジ色とインディゴの藍色が重なり合うことで、自然なブラウンが生まれます。
インディゴの魅力は色だけですか?
インディゴの魅力は、深い藍色の発色だけではありません。古くから人々の暮らしに寄り添い、デニムなどの染色にも活用されてきました。また、抗菌性を持つハーブとして知られ、長い歴史の中で大切に受け継がれてきた植物です。ヘナと同じように、自然の恵みを感じられるハーブのひとつです。
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